
都市部で深刻化しているヒートアイランド現象は、建築・外構分野において無視できない課題となっています。特に駐車場や歩道、外構舗装は夏季に高温化しやすく、周辺環境の快適性や省エネ性に大きな影響を及ぼします。
本レポートでは、ヤマチコーポレーションが取り扱う「グラベルフィックス(砂利舗装材)」を用いた実験を実施し、アスファルトおよびレンガ舗装との表面温度比較を行いました。
実験概要
- 実施日:2025年8月12日 AM11時〜PM13時頃
- 場所:北海道石狩市 弊社倉庫屋外
- 天候条件:晴れ、気温29℃
- 使用材料:
- アスファルト路面
- オーストラリア産レンガ
- グラベルフィックス ライト(カット)+砕石6号(5〜15mm程度)
方法:各舗装材を倉庫屋外に設置し、約1時間直射日光に曝露。その後、赤外線サーモグラフィーを用いて表面温度を測定。

実験結果
1. 表面温度分布
- アスファルト面:全体が赤色表示(高温化)。
- レンガ面:アスファルト同様、均一に温度が上昇。
- グラベルフィックス(砂利面):温度分布にムラがあり、全体的に高温化が抑制されている。

2. 太陽光の反射特性
- レンガおよびアスファルトは熱を吸収しやすく、表面温度が均一に上昇。
- グラベルフィックス(砂利充填面)は、砂利の凹凸によって太陽光を乱反射。結果として、局所的な温度差が発生し、全体として熱だまりが発生しにくい傾向を確認。

考察
今回の検証より、グラベルフィックスを用いた砂利舗装は、従来のアスファルトやレンガ舗装に比べ、表面温度の上昇を抑制できることが示されました。
この特性は以下の点で有効と考えられます:
- ヒートアイランド現象の抑制
- 歩行者・車両周辺環境の快適性向上
- 外構デザインと環境性能の両立
特に都市部の駐車場や施設外構、集合住宅のアプローチなど、高温化対策が求められる空間において有効な選択肢となります。

まとめ
- グラベルフィックス(砂利舗装)はアスファルトやレンガに比べて熱の吸収を抑制。
- 表面温度が上がりにくく、ヒートアイランド対策として有効。
- 景観性と機能性を兼ね備え、持続可能な外構計画に貢献できる。
ヤマチコーポレーションでは、施工現場の実証データに基づく建材提案を進めています。外構舗装の環境性能を検討されている工務店・設計事務所様は、ぜひグラベルフィックスの採用をご検討ください。
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