TOP-MAKE with-STORY-モノの提供ではなく、この資材がどんな「コト」を生み出すか。左官職人力を高めた、外壁開発ヒストリー。

モノの提供ではなく、この資材がどんな「コト」を生み出すか。左官職人力を高めた、外壁開発ヒストリー。

日本の持ち家率が高くなった、1980年-1990年年代。わたしたちは、日本の住宅も、海外のようなデザイン性を持たせたいと考え、カラーバリエーションが豊富な外壁材の輸入を計画していました。色・デザイン・そして日本の気候に耐えうる性能を持ち合わせたのが世界No.1のスタッコメーカーオメガ社の外壁塗り壁材。

この資材の輸入のキーマンになったのは、日本の手技職人「左官」に携わるひとたち。

施工性と資材を肌感覚で感じてもらうために北海道の職人に同行して渡米。そこで出会ったアメリカの左官職人は、「デザイン性」を担うクリエイティブなデザイナーとして活躍。そんな海外の職人と日本の職人の交流は、わたしたちも「左官の手技を主役し、且つデザイン性をもった、これまでにない住宅デザインを日本で実現することができる」と直感。それまで資材は、商社やメーカーが分かっていればいいという時代でしたが、職人から、商品への愛着と仕事への誇りを語ってもらうことで、更なる商品価値が生まれたのでした。

海外商品をそのまま日本に持ち込まない。

わたしたちヤマチコーポレーションと左官職人とで歴史を積み上げてきた外壁塗り壁材は、日本の気候風土に合わせて改良を重ねてきましたが、やはり輸入しているということもあり商品自体の改良は難しく、海外風住宅の需要も減ってきていました。このままでは日本の塗り壁需要も危機的状況になると思い、2022年思い切って自社開発へ踏み切りました。

汚れを流す、レナガス。

塗り壁といえば「汚れやすい」というイメージ脱却のために、まずわたしたちは「汚れにくい塗り壁材」を目指しました。そこで行き着いたのが、ナノ親水効果を用いた「セルフクリーニング」。他社メーカーが撥水効果を謳っているのに対し、水分をはじかずに壁表面に広がり吸着する親水作用で雨水などの自然の力で汚れを流し、キレイを持続させることに成功しました。

サイディングではできない目地の無い見た目のクオリティにプラスして、豊富なカラーとデザインバリエーションで完成時にキレイを実現するだけではなく、キレイな状態を保ち続け、塗り壁のイメージを覆し日本においての塗り壁市場拡大を目指しています。

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