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外構アプローチで絶対失敗しない!失敗例と成功のポイントを徹底解説

外構アプローチで絶対失敗しない!失敗例と成功のポイントを徹底解説

外構工事は失敗のリスクが非常に高く、新築を建てた6割もの人が「うちの外構は失敗だった」と回答しているという結果もあるほど。そこで本記事では、外構アプローチでよくある失敗例や失敗しないために実践すべきポイントについて、わかりやすく解説しています。

自宅の外構についてのある調査では約6割の人が「うちの外構は失敗だった」と回答しているという結果もあるほど、外構工事には失敗のリスクが多く潜んでいます。でも、せっかく新築やリフォームで外構を整えるなら、おしゃれで使い勝手よく仕上げたいですよね。中でも毎日家族が何度も行き来するアプローチ部分は、絶対に失敗したくないと考える方が多いのではないでしょうか。

外構アプローチは、計画した時はいいと思っていても、いざ完成して実際に使ってみると使い勝手や安全性、防犯性などの問題に気付くというケースが少なくありません。

そこでこの記事では、外構アプローチでよくある失敗例や失敗しないために実践すべきポイントについて、わかりやすく解説していきたいと思います。

外構アプローチってどの部分?

外構アプローチとは、道路や門から玄関までの通路のことを指します。ファサード空間とも呼ばれ、家の雰囲気を左右する重要な部分です。

具体的には、下記が含まれます。

・門扉

・表札

・門柱

・ポスト

・敷材

・照明

・植栽

外構アプローチで失敗しがちな4つのポイント

続いて、外構アプローチで失敗しがちなポイントを4つに分けて解説します。

・動線が悪い

・使い勝手が悪い

・安全面に問題がある

・防犯性が低い

それぞれ詳しく見ていきましょう。

動線が悪い

門から玄関までの動線はよくても、駐車場や駐輪場からの動線まではよく考えられていないケースも少なくありません。駐車場から玄関までの動線が悪いと、下記のように不便さを感じる可能性があります。

・いったん道路に出て外構アプローチを通らなければいけない

・雨天時に濡れる

・重い荷物を運ぶのが不便

門から玄関までのルートだけでなく、駐車場や駐輪場からの動線にも配慮しましょう。

使い勝手が悪い

デザイン性を重視した結果、使い勝手がいまいちという事例もよく聞かれます。具体的には下記のような失敗例があげられます。

・水はけが悪く、水が溜まりやすい

・コケなどの汚れがすぐにつく

・黒いタイルで泥跳ねが目立つ

・ガーデニングを取り入れたものの手入れできず放置状態になった

・雑草対策が不十分で、雑草が生えてしまう

玄関の向きや日当たり、使う素材や色によっても汚れやすさは変わります。実際の生活をイメージしたうえで、メンテナンスや掃除が楽になる設計にすることが大切です。

安全面に問題がある

家族が毎日行き来する外構アプローチには、安全面にも十分配慮する必要があります。安全面でのよくある失敗例は下記のとおり。

・アプローチに使用したタイルが濡れると滑りやすい素材だった

・高齢者にとって段差が不便

・日が落ちると真っ暗で足元が見えない

雨に濡れると滑りやすいタイルは非常に危険です。家族に高齢者がいる場合は、階段などの段差は転倒につながるリスクになります。

また照明が不十分だと、夜になると足元が見えず歩きにくいといったことも。外構アプローチを設計する際は、どのように照明を配置するかもよく考えておきましょう。

防犯性が低い

外構アプローチは防犯面にも関わる要素です。デザイン性ばかりを重視してバランスを間違えると、不審者が隠れやすくなり侵入しやすくなってしまいます。

よくある失敗例は、以下を参考にしてください。

・塀や門扉をつけなかった=不審者が入りやすい

・植栽が多すぎて見通しが悪い=不審者が隠れやすい

・夜間に住宅の周りが思った以上に暗くなる=不審者に気づきにくい

防犯性を高めるには、ほどよく見通しのよい明るい空間を作るのがポイントです。

外構アプローチで失敗しないために実践したい10個のこと

住宅の次に大きい買い物だといわれる外構工事。誰だって失敗したくはありません。ここからは、外構アプローチで失敗しないコツを紹介します。

Point①スムーズな動線を考える

家に入るまでのルートは、基本的に下記3種類です。どこから通ってもスムーズに家に入れるような動線を考えるとよいでしょう。

・門から玄関

・駐車場から玄関

・駐輪場から玄関

単に、距離を短くすればいいというわけではありません。スムーズに家に入れるということは、不審者も侵入しやすくなるため、防犯面とのバランスも重要です。家族のプライバシーは守りつつも、無駄な死角を作らない設計を目指しましょう。

Point②塀や門扉はあった方が安心

塀や門扉は予算の都合上削る人も多いですが、防犯やプライバシー対策としてもつけた方が安心です。塀や門を取り付けておくことで、子どもの急な飛び出しを防ぐこともできます。住みはじめてから塀を設置する場合は、目隠し用のフェンスがおすすめです。

塀や門扉に予算がかけられないという場合は、門柱を設置しましょう。インターフォンや郵便受け、照明といったパーツがつけられるため、防犯面で役に立ちます。

Point③階段よりもスロープ

アプローチから玄関にかかる階段も、高齢者にとっては大きな障害となります。段差でのつまずきや転倒の可能性も考えると、門から玄関からの導線は階段よりもスロープがおすすめです。

将来、足が不自由になって車椅子が必要になったとしても、スロープを作っておけばスムーズに移動ができます。ただし、敷地面積の問題でスロープの設置が難しい場合もあるため、業者との入念な打ち合わせが必要です。バリアフリーに詳しい業者に依頼すれば、確実な施工ができるでしょう。

Point④水はけ対策は万全に

水はけ対策が不十分だと水が溜まりやすく、コケやカビなどの汚れにつながります。勾配をつける、下地に砂利を敷いて水はけがよくなるようにする、といった対策は忘れずに行いましょう。

また、使用する建材を水はけのよいものにするという方法も有効です。たとえば、はめ込み式のタイルは、タイルと枠材に隙間があるため水はけがいいというメリットがあります。使う素材によっても水はけ対策ができるので、業者に確認してみましょう。

Point⑤外構アプローチには滑りにくい材質を選ぶ

コンクリートや天然石などは、水に濡れると滑りやすいため危険です。外構アプローチに使用する素材は、雨で濡れても滑りにくい材質のものを選んでください。カタログをチェックして、表面がノンスリップ加工されたものを選ぶと安心です。

打ちっぱなしのコンクリートにする場合は、表面を荒く加工することで滑りにくい仕上げにもできるので、業者に相談してみることをおすすめします。

Point⑥誘導灯やセンサー付き照明で明るく

足元を照らす照明や玄関までの誘導灯は安全面だけでなく、防犯面でも重要です。外構アプローチには、人が通ったことを感知するセンサー付きの照明を設置するとよいでしょう。不審者が近づいた場合にも点灯するので、防犯性を高められます。

Point⑦ガーデニングは手入れ時間が確保できるかがポイント

植物を植えると水やりや剪定、除草など定期的なメンテナンスが必要になります。とくに夏は植物の成長スピードがはやいため、こまめな手入れが欠かせません。

手入れが十分に行き届いていないと見た目の印象がよくないだけでなく、虫が発生する、枝葉が隣家の庭に侵入するといったトラブルにもつながります。また、木が大きくなりすぎて日当たりが悪くなってしまうケースも少なくありません。ガーデニングや植栽を取り入れる際は、手入れ時間を確保できるかを考慮しましょう。

Point⑧防草シートで雑草対策を

庭や住宅周りの雑草を防ぐには、防草シート+砂利敷きが有効です。完全に雑草がはえてこなくなるわけではありませんが、除草の手間を大きく省けるでしょう。

雑草対策には防草シートのほか、人工芝を敷く、コンクリートを打設するといった方法もあります。人工芝や防草シート+砂利敷きであれば、あとから追加で施工することも可能ですが、コンクリートの打設は外構工事完了後の施工が難しい場合も。雑草対策を優先するのか、植栽やガーデニングを優先するのか、よく検討する必要があります。

Point⑨外構の計画は早めに立てる

新築の場合は、住宅と並行して外構の計画もすすめましょう。建物が完成してからでは、希望する施工が難しいケースもあるからです。

たとえば外構のコンセント配置は、住宅の間取りが決定したあとの電気工事の打ち合わせで決まります。もし外構の設計を後回しにすると、後々「コンセントが足りず、希望した箇所に照明がつけられない」ということにもなりかねません。使い勝手のよい空間を作るには、具体的にどんな風に使いたいのかを、住宅とあわせて考えることが大切です。

Point⑩業者選びも重要

新築だからといって、外構工事も必ずハウスメーカーに依頼する必要はありません。よりデザインやコスト面にこだわりたいという人は、地元の工務店や外構専門業者に依頼するのもひとつの選択肢です。

ただし、業者によって得意不得意、できる工事できない工事があります。たとえば、植栽やガーデニングの提案が得意な業者もいれば、フェンスや門扉といった板金工事が得意な業者もいます。業者を選ぶ際は、自分が希望する施工事例の実績が豊富かどうかを必ずチェックしましょう。

まとめ

外構アプローチ工事は住宅に比べて後回しになりやすく、しっかりプランを立てなければ後悔してしまうことも珍しくありません。成功させるためには、住宅の建設と並行して早めにプランを練ることが重要です。住宅の間取りと外構のレイアウトを一緒に考えることで、より快適な住空間が生まれます。デザイン性だけで選ぶのではなく、使い勝手や防犯性とのバランスも大切にしましょう。

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