最近では、テレビや雑誌などで「サスティナブル」という言葉が取り上げられることが多く、聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。
温暖化や大気汚染、災害など、地球環境が問題視されている昨今では、次世代の舗装材として建設現場でもサスティナブル建材の需要が高まってきています。
今回は、サスティナブル建材とはどういうものなのか、どんな取り組みがあるのかをご紹介します。
サスティナブル建材について
近年、日本でも注目視されているサスティナブルですが、建設現場でも取り入れられるようになっています。以下では、次世代の舗装材とされるサスティナブル建材についてご紹介します。
サスティナブル建材とは
サスティナブルとは、sustain(持続する)とable(〜できる)を組み合わせた言葉であり、日本語では「持続可能な」という意味です。温暖化や災害など、地球が抱える環境問題に取り組むために生まれた言葉です。
サスティナブル建材とは、地球環境に配慮し、リサイクル樹脂など再生可能な原料を使用して作られたものです。
ヒートアイランドの抑制・大気汚染への配慮・水質汚染への配慮・自然への配慮など、地球環境への考慮をして作られています。
環境や社会のためにできるサスティナブルな取り組み
環境や社会のためにできるサスティナブルな取り組みの一つは、生活の中で使い捨てゴミの量を減らし、長く使えるものを選ぶことです。
使い捨ての製品の使用を減らすことは、ゴミを格段に減らすことにつながります。外出先でも買い物用のビニール袋や紙コップなどを使用せずに、マイエコバッグ・マイタンブラーを持ち歩くようにしましょう。
再生可能な原料を使用することで、持続可能な完全循環型製品を実現します。再生可能な原料には、ポリプロピレンと呼ばれるものがあります。
砂利舗装材の原材料として使用されているポリプロピレンは、製造・輸送時のCO2削減に貢献しています。また、地表温度を抑制するためヒートアイランド防止にもつながっています。
サスティナブル建材として、世界中に愛されている「グラベルフィックス」
「グラベルフィックス」は、環境先進国であるオランダで製造されています。リサイクル樹脂を使用した環境にやさしい砂利舗装材で、原材料には、ポリプロピレンを使用しています。
グラベルフィックスは、厳しい評価基準をクリアして、シルバー認定を取得したサスティナブル建材として、世界中で愛されています。
「グラベルフィックス」の誕生|オランダ企業の「水を守る取り組み」
オランダは国土の50%が海抜0m以下の地域であるため、常に浸水の防止策が行われています。庭がアスファルトなどの硬い舗装で塞がれると、水が浸透しなくなり道路に溢れ出るという現象が頻繁に起こっていました。
そこでBERA社のCEOであるロブ・J・アディンク氏は、造園業界の問題に取り組むエキスパートに、そして地球にとって大切になる水、つまり雨水を守るためのエキスパートになるという誓いを立てたのです。
砂利は、アスファルトと違い太陽の照り返しが少なく、ヒートアイランドの防止にもなります。しかし砂利のみでは、踏み固めたときの固さが弱かったために、不織布の使用が必要になりました。
その際に、再生可能な原料であるポリプロピレンが最適であり、ポリプロピレンを使用することにより、完全循環型の製品を実現させることにつながりました。
こうしてサスティナブルにも配慮した「地球に水を貯えられる手助けをするグラベルフィックス」は、シルバー認定を取得しました。
すべては、地球の水を守るために。──オランダ・BERA社の開発秘話
「 グラベルフィックス」の特徴
ハニカム(六角形)にGravel=グラベル(砂利)を充填することで、地盤がFix=フィックス(安定)し、一見砂利道なのにとても歩きやすくなります。グラベルフィックスは、次世代の舗装材といえます。
以下が「 グラベルフィックス」の3つの特徴です。
環境に優しい
1つ目の特徴として、環境に優しい点があげられます。
「 グラベルフィックス」は環境先進国オランダ製で、リサイクル樹脂から生まれた環境に優しい簡単施工の砂利舗装材です。独自のハニカム構造により、浸透性が優れているため水溜まりができません。雨などがすばやく地面へと浸透していくのです。
植物・地中生態を改善するほか、増え続ける雨水公害を減らすためのシステムとして評価されています。
優れた強度
2つ目の特徴は、優れた強度です。
最も強靭だと言われているハニカム構造は、自動車・バイクはもちろんのこと、一般自動車でも走行可能です。さらにトラックなどの大型車が乗っても耐えられる強度があります。
車椅子やベビーカー、ハイヒールなどの砂利道では歩きにくい靴をはいた方、杖をついたお年寄りの方からお子様にも優しい高い機能性を誇っており、さまざまな環境に適しています。
使いやすさ
3つ目の特徴は、使いやすさです。
簡単施工で、リフォームも容易にできます。曲線や複雑な地形の庭、障害物がある庭などの施工も可能です。
グラベルフィックスは不織布と一体構造なので、水の浸透を保ちつつ雑草の抑制効果が期待できるので管理も楽になります。
グラベルフィックスは、5mm程度本体が欠けたとしても、強度にはほとんど影響しません。移動した砂利を均すだけで、きれいな景観を維持できます。
「グラベルフィックス」を用いたサスティナブルな取り組み
シルバー認証を受けているグラベルフィックスを用いた、サスティナブルな取り組みについてご紹介します。
”ゆりかごからゆりかごへ″
サーキュラーエコノミーとは、「人類がずっと心地よく暮らし続けるために、地球を再生する経済システム」のことです。
イギリスの財団が提唱したもので、「廃棄物を生み出さない製品デザインを行う」「製品とその材料を使い続けられる」「自然システムを再生する」ことが審査基準です。
2020年~2021年現在は、コロナ禍により自宅や地元、自国での消費循環が必要視されてくるという見方があり、 サーキュラーエコノミー への注目が高まっています。
サーキュラーエコノミー =ゆりかごからゆりかごへ
「ゆりかごからゆりかごへ」とは、Cradle to Cradle(クレードル トゥー クレードル)といい、ヨーロッパで先行する世界的な環境認証制度のことです。「もとに戻る」「循環する」ことを示しています。
<緑化>が導く、サスティナブルな暮らし
近年、ヒートアイランド現象や地球温暖化現象が世界的に問題視されており、建築物の敷地内の緑化について注目が高まってきています。
東京都市部を中心とする市街地では、緑地面積を持ちたいと思っても、まとまった面積を確保することは非常に困難です。
都市部には、アスファルトやコンクリートで舗装された駐車場が数多く存在します。アスファルトやコンクリートは、蓄熱によりヒートアイランド現象の要因になっています。
そこで、ヒートアイランド現象を防ぎ、都市部にも緑地面積を増やすために注目されているのが、駐車場緑化なのです。
緑地面積が増加することは、都市空間を美しく温かみのあるものに形成するだけでなく、人々に癒しや安らぎ、心地よさを与える効果があります。
まとめ
次世代の舗装材として注目されているサスティナブル建材についてご紹介しました。
「サスティナブル」という言葉は知っていても、実際の意味や取り組みを知らなければなんの意味もありません。
サスティナブル建材がどういうものなのかを知り、どういう取り組みがされているのかを把握することで、環境への意識付けや興味にもつながります。
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