TOP-MAKE with-PRODUCTS-DIYに挑戦してみる?賃貸でもできる壁紙張り替えの方法やコツも

DIYに挑戦してみる?賃貸でもできる壁紙張り替えの方法やコツも

家で過ごす時間が増えたこともあり、DIYを楽しむ人が増えています。

中でも、雰囲気をガラリと変えられる壁紙の張り替えは、DIYの中でも特に人気があります。

壁紙の張り替えに興味はあるけれど、今までDIYを経験したことのない人にとっては、

「初心者には壁紙の張り替えは難易度が高いのではないか?」

「賃貸でも壁紙は張り替えられるのか?」

「そもそも壁紙の選び方がわからない」

といった、疑問や不安を抱える方も多くいらっしゃるかもしれません。

最近は扱いやすい壁紙が販売されているので、そういったものを選び、張り替えのコツを押さえれば、初心者でもきれいに張り替えることは可能です。

今回は、そんな壁紙張り替えに興味を持っている方へ向けて、DIYで壁紙張り替えを行うメリット・デメリット、壁紙や種類や特徴、下地処理、張り替え手順、そして注意すべきポイントなどについて詳しくご紹介します。

壁紙張り替えDIYは誰にでもできる?

最近は様々な壁紙や道具がホームセンターやインターネットで販売されています。

中には、壁紙と必要な道具がセットになったものや、賃貸でも施工可能な貼って剥がせる壁紙などもあります。

実はDIYの中で、簡単そうに見えて難易度が高いのが「壁紙張り替え」と言われるほど、奥が深い作業です。

失敗をして見栄えがかえって悪くなってしまったり、費用がかさんでしまうこともあります。

自分で作業する方がよいか、もしくは業者に依頼した方がベターか、壁の状態や張り替えたいスタイルで判断しましょう。

壁紙張り替えをDIYで行うメリット・デメリット

壁紙の張り替えをDIYで行うメリットとデメリットは以下が挙げられます。

メリット

コロナ禍で業者が入らなくてもできる自分のペースでできる失敗しても自分の力量によるもので許せる

デメリット

広範囲は1人では難しい(糊付け、貼り付けなど)脚立を用意したり高い部分は足場の準備が必要失敗するリスクがある

張り替え作業が小さい面であればDIYはしやすいですが、大きい面となると難易度が高まります。

壁紙は原状回復が必要かどうかで選び方が変わる

「原状回復」とは、家を出る際に「原状に回復して」明け渡すことを指します。

賃貸住宅の場合は、基本的に「原状回復」が原則です。

既存の壁紙を剥がしてしまったり、傷をつけてしまうと、原状回復費用を請求される場合があります。

賃貸住宅の場合は、少しコストはかさみますが、剥がせるタイプの接着剤を使用して壁紙を張ることができます。

持ち家で原状回復が不要であれば、剥がせないタイプののりを選んで、費用を抑えられる場合があります。

参考)

剥がせるのり 1,300円 程度

剥がせないのり 200円〜

利便性で選ぶならのり付き壁紙がおすすめ

初心者におすすめしたいのが「のり付き壁紙」です。

「のり付き壁紙」とは、その名の通り壁紙にあらかじめのりが塗られている状態で売られているもので、のり付け作業をせずに済むため、時短と手軽さがDIY初心者に人気を呼んでいます。

ですが、のりなしの場合と比べると、デザインや機能性のバリエーションは少なく、コストも高くなる傾向があります。

素材の違い

壁紙の素材はさまざまなタイプがあります。

・ビニールクロス

塩化ビニール樹脂が原料で、価格が安く、耐久性が高いといった点から、日本の住宅でよく使用されています。水を通さないため、油汚れも落としやすく、汚れやすいキッチンや玄関などに向いています。

一方で有害物質のホルムアルデヒドが接着剤に含まれているので、シックハウス症候群など健康面への影響が気になる方は避けた方が良いでしょう。

・紙クロス

紙クロスは欧米で採用されていることが多いため、輸入の洋紙のバリエーションが豊富です。

その他和紙や合成紙などもあり、壁紙デザインによって部屋の雰囲気もさまざまな印象になります。

紙はビニール素材と比べて健康面でも安心であること、また、音を吸収し、空気を通す機能性もあるため、注目されていますが、施工が難しく、業者でも慣れていないと失敗する可能性があります。

・不織布(フリース)

不織布の壁紙は、紙の壁紙と比べて破れにくく、 水に濡れても伸びにくいという性質から、接着の強くないのりでも張ることができるため、原状回復が必要な賃貸住宅に向いています。

・リキッドウォールペーパー(塗る壁紙)

最近は新素材の「塗るタイプの壁紙」が注目されています。

繊維が混ざった天然の材料を混ぜて塗るだけで、のり付けもなく、継ぎ目を気にせず自由な施工ができるため、初心者も作業しやすいといった利点が挙げられます。

デザインはキラキラしたゴージャスなものから、ふわふわ・もこもこした可愛いタイプまでさまざまあります。

国産壁紙と輸入壁紙

壁紙には、国産壁紙と輸入壁紙があります。

国産壁紙は日本の住宅サイズに合ったものが多く、コストも輸入壁紙より安い傾向があります。

輸入壁紙は海外の規格サイズなため、幅のサイズや購入単位に注意が必要ですが、デザインが豊富で大胆な柄物などがあるのが特徴です。

壁紙張り替えにかかる費用と施工時間

壁紙張り替えをDIYで行う際にかかる費用と施工時間の大体の目安は以下の通りです。

広さ壁紙長さ費用作業時間
4畳半22.8m12,650円5〜6時間
6畳27.8m15,400円6〜7時間
8畳32.8m18,150円7〜8時間

*1mあたり550円の壁紙を使用した場合

*のり付きタイプの場合の作業時間目安

初めての壁紙張り替えや、リビングなどの広い面を1人で作業する場合はもっと時間がかかるでしょう。

壁紙張り替えDIYで準備するもの

次に、壁紙の張り替えに必要な道具を紹介します。

基本の道具

のり付き壁紙を使用する場合は以下のような道具を使用します。

・なでバケ

空気を抜くために使うハケ

・ヘラ

隅を押さえるためのヘラ

・ローラー

壁紙を圧着させるためのローラー

・ステンレス定規

壁紙をカットするときに使う定規

・カッター(替え刃も用意)

壁紙をカットする

・メジャー

壁紙サイズを図るもの

・スポンジ

はみ出たのりを拭き取る

自分でのり付けも行う場合に必要な道具

自分でのり付けまで行う場合、追加で必要な道具は以下が挙げられます。

・のり

・ローラーバケット

のりを塗布するためのもの

・ハケ

のり用

・養生シート

・養生テープ

壁紙張り替えDIYは下地処理が重要

壁紙は下地処理で完成度が大きく変わってきます。

綺麗に壁紙を張るために、壁の下地処理の方法について紹介します。

下地処理に必要な道具

下地処理に必要な道具は以下が挙げられます。

・シーラー

シーラーとは、砂壁や綿壁などのボロボロと落ちる壁のタイプに塗ることによって、下地を固めて壁紙などの定着をよくするためのものです。

ローラーやハケで壁に塗布します。

・パテ

壁に穴やへこみがある場合に、パテとよばれる下地を塗り付けることで、壁を平坦にならすものです。

下地作りは一手間かかりますが、処理をするのとしないのでは仕上がりが大きく変わります。

シーラーやパテは、オールマイティーに使えるものから、壁の材質にあったもので選ぶタイプのものがあるため、購入の際は注意しましょう。

下地処理の手順

壁にネジを外した後や、何かをぶつけて空いてしまった穴をパテを使って処理する方法について紹介します。

①金属ヘラやサンダーを使って、ささくれやめくれた部分を落とします。

新たに傷をつけないように注意してください。

②穴の箇所にパテをのせます。気持ち多めにパテをのせるのがコツです。

③ヘラでパテを伸ばして、一気に削ぐように塗り付けます。

④乾かして完了です。パテに厚みができてしまった際は乾いた後にサンダーや紙やすりで削って平らにします。

DIYによる壁紙張り替えで失敗しがちな4つのポイント

次に、自分で壁紙を張り替える際に失敗しがちなポイントについて解説します。

壁紙をうまく剥がせない

既存の壁紙が、張ってからかなりの年月が経っていたり、下地がコンクリート面ですと剥がれにくい傾向があります。

その際は壁紙に水を噴霧し、少し時間をおいてから剥がします。

空気が入ってしまう

下地と壁紙の間に空気が入ってしまうことがよくあります。

その際はスムーサーを使って空気を逃がしたり、空気が入った箇所にカッターで切り込みを入れて空気を抜いたりします。

壁紙のつなぎ目がずれる

柄物の場合、つなぎ目がずれると見栄えが悪くなってしまいます。

つなぎ目をきれいに仕上げるコツは、まずは柄物の場合、柄物の幅分多めに壁紙を用意します。

そして、1枚目を貼ったら、それを基準に隣の柄を合わせて壁紙をカットします。その際、数センチ柄が重なるように張るのがポイントです。2枚目の張る位置が定まったら、ハケを使って全体を貼っていき、つなぎ目は余分なところをカッターで切って、馴染ませるようにローラーで圧着させて仕上げます。

障害物周りがきれいに処理できない

コンセントや窓枠などの障害物周りは失敗しやすい部分です。

コンセントのカバーは、壁紙を張る前に外しておきましょう。そして壁紙を張りながら、コンセントの場所には切り込みを入れます。そして、竹ベラを使って折り目をつけ、地ベラでカットしていきます。窓枠も同様に、窓と重なって浮く箇所までカットしたら、枠の角から内側に斜めに切り込みを入れて、竹ベラで折り目をつけてカットします。

壁紙にカビが発生している場合の対処法

張り替える前の壁紙にカビが発生している場合、カビは壁紙の下のボードにまで繁殖が進んでいる可能性があります。仮にボードに色がなくても、カビの胞子がついていると考える方がよいでしょう。

カビの胞子が残ったまま、壁紙を張り替えてしまうと、どんどん繁殖が進んで再発見した頃には除去が困難になります。

そのような時の対処法について解説します。

表面だけのカビの場合

安全で確実にカビを除去するためには、カビの専門業者へ依頼することをおすすめしますが、ボードにまで被害が及んでいない場合、市販のカビ除去剤を使用して自己責任で行う方法もあります。カビ菌の種類によっては薬剤と合わず、返って菌を増殖させてしまうこともあるため、リスクが伴います。

ボードまでカビている場合は専門業者へ

ボードまでカビが繁殖している場合は、健康被害の恐れと建材を守る観点から専門業者に相談するべきです。

専門業者に依頼することでコストはかかってしまいますが、後々のことを考えるとできるだけ早期の段階で除去する方が二度手間にならずに結果的に費用も抑えられます。

壁紙張り替えを成功させるポイント

DIYで壁紙の張り替えを成功させるためには、以下のポイントが挙げられます。

・ハードルが高い柄物は避ける

・目立ちにくい場所からはじめてみる

・2人以上で作業する

・時間と効率を考えるなら「張クロス」よりも「剥がせるタイプ」や「塗るタイプ」を選ぶ

DIYはチャレンジして達成感が得られるのがいいところでもあります。

しかしながら、問題が発生した場合はプロに依頼するという柔軟な考えを持つことも大切です。

まとめ

以上、DIYで壁紙の張り替えを行う方法について紹介しました。

自分でできる範囲と、業者に頼んだ方が良いケースがあることがおわかりいただけたのではないでしょうか。

壁の状況と自分でできることを見極めることが大切です。

自分に合った壁紙や施工方法を選ぶことで、満足な仕上がりへと近づくことでしょう。

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