TOP-MAKE with-STORY-屋根材から持続可能性を考える──災害対策も備えたメトロタイル、製造から知る職人たちの想い

屋根材から持続可能性を考える──災害対策も備えたメトロタイル、製造から知る職人たちの想い

ニュージーランドのメトロタイル社が生産する屋根材、メトロタイル。
安心・安全、サスティナブル、使いやすさも備え、世界中から高い評価を得ている屋根材です。その高い性能と品質はどのようにつくられているか、製造工程や職人たちのこだわりについてご紹介します。

ニュージーランドの自然がつくる、優れた耐久性

メトロタイル製造に必要不可欠な素材、1つ目はニュージーランドの海岸「カリオタヒ・ビーチ」で採掘される「砂鉄」。この約300〜400km続く黒い砂浜には、メトロタイルの強度を保つガルバリウム鋼板のベースになる「鉄」がたくさん含まれています。他の会社ではリサイクル鉄を約30〜40%使用するところもありますが、メトロタイルが使用する素材は99%純正の鉄です。

もう1つ重要な素材は、メトロタイルの表面に焼き付けられている「天然石」。この砂粒は、ニュージーランドの「マカラムズ島」という島から採掘されています。この島で採掘される天然石の特徴は、高品質でとても丈夫だということ。自然の石なので、鮮やかな色味が一生続きます。

ニュージーランド自然由来の素材でできたメトロタイルは、30年間メンテナンスフリーで耐久性に優れたサスティナブルな建材です。また使用されている素材がどこからきているかはっきり分かるということもメトロタイルの大きな強みとなっています。

砂鉄から鉄へ、世界で唯一の製造方法

メトロタイルの屋根材のベースを製造しているのは1965年創業の「ニュージーランドスチール社」。ここは砂鉄から屋根の原料となる鉄板やパイプの製造を行う会社です。ニュージーランドの砂浜から採取できる砂鉄から鉄をつくろうと決心したものの、伝統的な製法では砂鉄から鉄を生成することはできなかったため、創業当時の研究者たちが長い期間試行錯誤を重ねた独自のノウハウで製造方法を展開していったそうです。砂鉄から鉄を製造しているのは、世界でニュージーランドスチール社”1社”だけなのです。

職人たちのこだわりから生まれた製法でつくられた鉄のコイルは、その後オークランド市にあるISO9001認証(※1)を取得しているメトロタイル社の工場に届き、カット・プレス・着色・石粒の焼き付けなどの加工の工程に移ります。ニュージーランドで一貫した製造体制も安心・安全の鍵になっています。

(※1)品質マネジメントシステムに関する国際規格。

「日本基準」の品質管理、自然災害にも万全の準備

メトロタイル社が屋根屋業をはじめたのは、1942年頃のこと。そしてメトロタイルシリーズは、地震や自然災害の対策として1989年にはじめたブランドです。ニュージーランド本社の他に、アメリカ、日本、ドバイ、ヨーロッパの海外にも何名かスタッフが駐在する中、高性能の商品クオリティを保つ秘訣は商品の品質や世界に発信する内容を全て「日本基準」にしているということ。日本のお客様を満足させることは、世界中のお客様の満足につながるという考えで日々取り組まれています。

メトロタイル社 代表 キャメロン・ロスさん

メトロタイルは、ニュージーランドで経験した地震や自然災害の経験を活かして開発されたました。スチール製の屋根一枚一枚が独立して野地に固定される独自のインターロッキング工法で、2011年に起きたクライストチャーチの大規模な地震が起きた時にも、メトロタイルを通して施工した家とその家族を守ることができました。



メトロタイルはニュージーランドだけではなく、ハリケーンが多発するアメリカ東海岸や地震の多い国日本をはじめとし、世界約90カ国で活躍する屋根材です。その高い性能の裏側には、自然がつくりだす天然素材から職人たちの熱い思いまで、こだわりを貫く製造の背景がありました。

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