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インターロッキングは技術が必要!施工事例や費用・注意点もご紹介

インターロッキングブロックは、玄関アプローチや駐車場、庭をおしゃれに演出できる人気の舗装材です。中には、名前は知っているものの自分の住宅に取り入れるイメージがわきづらかったり、費用感やデメリットが気になったりと、さまざまな疑問や悩みを持つ方もいるでしょう。

インターロッキングは見栄えを良くし、デザイン性の高い外構を実現できますが、施工には技術を要します。本記事では、実際の施行事例を紹介しながら、インターロッキングの基礎知識、メリットやデメリット、種類や施工方法や費用などについて解説します。

インターロッキングってどんなもの?

日本で舗装ブロックにインターロッキングが使われるようになったのは1973年です。当初は主に車道で用いられていましたが、改良により耐久性や経済性が高まり、公園やショッピングモールなど幅広く採用されるようになりました。さらに、近年では一般住宅でもデザイン性を高められる素材として普及しています。また、年々深刻化する地球環境問題を受け、ヒートアイランドの抑制や省資源などの効果がある素材として重宝されています。

インターロッキングは、コンクリート製のブロックをかみ合わせるように組み合わせた舗装方法で、嚙合わせるという意味の英語「interlocking」から来ています。

スタンダードなもの以外にもさまざまなタイプがある

改良が重ねられてきたインターロッキングですが、スタンダードなタイプ以外に5種類あります。透水性が高く水たまりができにくいものや、遮熱効果が高く、表面温度の上昇を防ぐものまでさまざまなタイプがあり、選定する際の基準にすると良いでしょう。

保水タイプ

保水タイプは土壌に近い保水性能で冷却効果が高く、打ち水のように路面の温度上昇を押さえます。

②透水タイプ

透水タイプは雨水を地中に浸透させるため、庭に樹木や花壇がある場合は効率的に育成を促し、洪水や住宅の浸水リスクも低減できます。

③遮熱透水タイプ

遮熱透水タイプは、太陽光の赤外線を反射するため熱の吸収を防ぎ、表面温度を大幅に低下させる性質を持ちます。

④緑化タイプ

緑化タイプは、芝生やタマリュウなどの植物をすき間に入れた舗装用ブロックのことで、一戸建て住宅を含む駐車場への利用が大半です。

⑤視覚障がい者誘導タイプ

視覚障がい者誘導タイプは、目が見えない人の歩行を誘導し、安全性を高めるブロックです。線状の突起で移動の方向を表すブロックと、格子状に並んだ点の突起で注意喚起や警告を表す点状ブロックの二種類があります。

サイズもいろいろ

1ブロックのサイズは、長さ200mm、幅100mm、厚み60mmが一般的ですが、ほかにも大小さまざまなサイズがあり、用途に応じた使い分けが可能です。

上記以外で、長さは100mmと300mm、幅は150mmと300mm、厚みは30mmと80mmがあります。歩道など人が歩く場所では厚さ60mmが最適ですが、車が乗り入れる駐車場などでは80mmが主流です。

費用目安は?

スタンダードな無地のインターロッキングブロックを選択した場合、1ブロックあたり140円程度で、ブロックの価格と施工費用を合わせると、1平米あたり9,000円程度が目安になります。駐車場の場合はブロックの厚みが増える分費用がかさみ、1平米あたり10,000円以上になると考えた方が良いでしょう。施工業者によってばらつきがあるため、相見積もりを取ると安心です。

インターロッキング

インターロッキング舗装のメリット・デメリット

インターロッキングを使った舗装にどんなメリットやデメリットがあるのか、詳しく解説していきます。

インターロッキングのメリットは?

・種類が豊富でデザインの幅が広がる

・透水性が高く雨の日でも歩きやすい

・振動や地面の変化に強くひび割れしにくい

・雑草が生えづらいため除去する手間がかからない

・破損しても部分的に補修ができる

インターロッキングのデメリットは?

・職人の手作業で一つひとつ組み合わせるため割高、施工期間も長い

・下地作りが不十分だとブロックが安定せず凸凹が生まれやすくなる

・舗装には高いスキルが必要、業者選定を誤ると仕上がりがいまひとつになることも

インターロッキングの施工方法

インターロッキングの施工手順とポイントを説明します。

1.施工箇所の土を掘って除去する

最初に、インターロッキングと周りの高さがフラットになるように、ブロックおよび下地となる砕石の厚み分を掘り返します。広さに余裕があれば重機で作業できますが、一戸建て住宅の敷地内は手作業が中心です。施工部分と周囲とで高低差ができないように、バランスを意識しながら掘削を進めます。

2.下地処理を行う

土を除去した場所に砕石を敷き詰め、転圧機などで平らにならし、下地を固めていきます。この作業を怠ると、インターロッキングがゆがんだり凸凹したりする可能性があるため、丁寧に作業します。また、水勾配もこの時点でつけると良いでしょう。庭やアプローチで1.5%から2%、駐車場で0.5%から1.0%程度が標準です。

最後に、砕石の上から転圧することで強度の偏りを無くし、表面がへこみにくくなります。

3.下地の砂を敷く

インターロッキングブロックはコンクリートなどで固めないため、下地作りが重要です。目が細かく、浸水性の高い砂を満遍なく敷き、砂が乾く前にレーキと呼ばれる道具で平坦に仕上げます。全面に砂を敷き詰める必要があるため、数トン準備しましょう。

4.インターロッキングブロックを敷く

下地を整えた後、インターロッキングのブロックを一つずつ設置します。広い設置面積でない限り、一方向から進めていくと綺麗に仕上がります。また、何色かのブロックを扱う場合は、全体を見て色の偏りが無いかチェックしながら作業すると良いでしょう。

すき間ができる部分や曲線部分は、ブロックをカットして当てはめます。ブロックを並べ終わったら転圧し、表面の高さを揃えます。

5.目地を砂で埋める

最後に、ブロックの移動や沈下を防ぐために、硅砂と呼ばれる砂を目地にすり込みます。全体に砂をまいた後、ほうきやデッキブラシでならし、表面に残った砂は取り除きましょう。その後、弱い転圧をかけて固定します。駐車スペースの場合は、強度を高めるため珪砂の充填と転圧を念入りにします。目地の砂締めは、下地処理と同様に、強固な床面を作るための重要な工程です。外構を長く綺麗に保てるよう、丁寧に対応しましょう。

【アプローチ】インターロッキングを使ったおしゃれな施工事例

インターロッキングを活用したアプローチの事例を紹介します。

たとえば、玄関から門にかけて3色のブロックをモザイク調に組み合わせると、リズム感のあるアプローチに仕上がります。また、淡いグラデーションのブロックを使うと、おしゃれでありながら落ち着いた雰囲気を演出できるでしょう。このように、玄関までの通路が単調にならないようデザインを工夫することで、印象的なアプローチに近づけます。

アプローチの施工にインターロッキングを使う場合は、透水性ブロックを使うと良いでしょう。水たまりができず表面がザラザラしているため、安全です。

【駐車場】インターロッキングを使ったおしゃれな施工事例

車が出入りする駐車場は、厚さ80mmのインターロッキングを使用し、下地としてコンクリートを併用すると安定します。たとえば、濃淡のブロックを組み合わせてラインを描くと、アクセントになるだけでなく、車庫入れの際も目印となります。また、緑化ブロックを使い、すき間に芝生などを植えると、自然豊かな駐車場をデザインできるでしょう。

【庭】インターロッキングを使ったおしゃれな施工事例

庭の施工には、保水性や遮熱透水性ブロックを使うと、打ち水効果や温度上昇の抑制が期待できるため、おすすめです。椅子やテーブルを配置し、くつろぐスペースとして活用する場合でも快適に過ごせるでしょう。

庭の一角にインターロッキングを敷き詰め、リビングの延長として利用しやすくしたり、人工芝とインターロッキングで雑草の手入れが不要な庭を作り、洗練されたイメージに仕上げることも可能です。

インターロッキング舗装はDIYできる?

インターロッキングの施工は、下地処理の難易度が高かったり、ブロックを一つひとつ手作業で並べるなど、ある程度の技術と労力が必要です。狭い範囲であればDIYに挑戦するのも一案ですが、広範囲の場合は業者へ依頼した方が確実です。DIYの際に注意すべきポイントは3つあります。

1下地作りは、地盤や砂利面をしっかり転圧する

2透水性のあるブロックを使用しても傾斜をつける

3インターロッキングの端は縁石などで固定する

インターロッキングのように高いデザイン性を保ちながら、優れた透水性や耐荷重も叶う「BEAT BLOCK」は、初めてDIYで施工する方でも不安なく着工できるでしょう。枠材を連携させ、上からタイルをはめるのみで完成します。一度はめたブロックは何度でも着脱可能なため、部分的に入れ替えてイメージチェンジをしたり、ブロック単位の補修も容易です。新たな舗装スタイルであるBEAT BLOCKと、従来のインターロッキングとを比較検討し、最適なものを選んでみてはいかがでしょうか。

まとめ

自宅のアプローチや駐車場、庭などにインターロッキングを採用することで、自宅のデザイン性を高め、歩きやすい動線の確保や雑草除去といった手間を省けるでしょう。一方で、施工には多くの稼働時間や技術力を要するため、外注する場合も、信頼できる業者かどうか見極めが必要です。複数社から相見積もりを取ったり、初心者でも扱いやすいBEAT BLOCKでDIYを実践するなど、予算や期間に応じて手段を選ぶようにしましょう。

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