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外壁の断熱リフォームで実現できる!外気温に左右されない快適な家づくり

外壁の断熱リフォームのメリット、断熱材の種類、費用などについて解説

家の中が冬は寒く、夏は暑いと感じるなら、外気の影響を受けにくくする外壁の断熱リフォームがおすすめです。

激しい温度変化を緩和することで、快適な生活を送れるようになるだけではなく、健康面にもよい影響があります。

また、冷暖房代の節約にもつながります。

断熱リフォームと一口に言っても、いろいろな断熱材があり、工法も複数あるため、本記事ではこれから断熱リフォームをお考えの方へ向けて詳しく解説します。

外壁の断熱リフォームについて

断熱とは、建物内外の熱の移動を遮断する働きのことを指します。

断熱リフォームをすることで、住宅の寒さ・暑さ・湿気におけるさまざまな課題が解決できます。

外壁を断熱にするメリット

断熱のメリットを紹介します。

屋内の寒暖対策ができる

冬には室内の暖気が家の外へ漏れ出すことを防ぎ、夏は暑い外気が室内に侵入しないようにできるのが、断熱リフォームの基本です。

エアコンの電気代が浮く

冷暖房による冷気・暖気が外に漏れ出すことを防ぎ、光熱費を削減しながら快適な住環境を実現できます。

カビや結露を防ぐ

断熱効果が薄い状態では、外気と部屋の空気がダイレクトに壁や窓に伝わり、極端な寒暖差が発生するため結露やカビが発生します。

掃除を怠ると、カビの胞子が原因で、アレルギーや呼吸器系の疾患を引き起こす可能性もあります。

外壁を断熱しないことで起こりうる「ヒートショック現象」

ヒートショック現象による健康被害を防ぐためにも、断熱リフォームが大切です。

ヒートショック現象とは、急激な温度差で血圧が大きく変動することで、「心筋梗塞」や「脳卒中」などを引き起こし、健康リスクを高めると言われています。特に「冬」に起こりやすく、65歳以上の高齢者や、狭心症、心筋梗塞、脳出血、脳梗塞といった病歴がある人、また不整脈、高血圧、糖尿病などの持病がある方はヒートショックに注意が必要です。断熱が予防策となるので、ご家族に該当の方がいる場合は検討をおすすめします。

外壁の断熱材の種類

外壁の断熱は、断熱材によって効果が変化します。

ここでは主に使われる4種類を解説します。

【①】無機繊維(グラスウール・ロックウールなど)

無機質繊維系の断熱材は、ガラスや岩石を原料にした繊維状の断熱材で、耐火性や吸音性に優れているのが特長です。比較的安価で、住宅の内外壁、天井、床下など幅広い用途で使用されています。

グラスウール:細かいガラス繊維でできており、最も一般的。コストパフォーマンスに優れる。

ロックウール:玄武岩などを高温で溶かして繊維化。吸音性と防火性が高い。

【②】天然繊維(セルロースファイバー・ウールなど)

環境にやさしく、調湿性・吸音性に優れた断熱材です。

セルロースファイバー:古紙を再利用したエコ素材。吸音性が高く、調湿機能もある。

羊毛(ウール)断熱材:自然素材で安全性が高く、湿気に強い。

【③】発泡プラスチック(EPS・XPS・ウレタンフォームなど)

プラスチックを発泡させて作られた断熱材で、高い断熱性能と軽量性が魅力です。

EPS(ビーズ法ポリスチレンフォーム):粒状を成型。コストが安く、住宅基礎や床下に使われる。

XPS(押出法ポリスチレンフォーム):密度が高く、より高性能。外張り断熱に多く用いられる。

硬質ウレタンフォーム:現場吹付けも可能で、隙間なく施工できる。高断熱・高気密が実現しやすい。

【④】断熱塗料(遮熱・断熱機能を持つ塗料)

塗装によって断熱効果を発揮するタイプ。外壁や屋根に塗るだけで、熱の侵入を抑制する効果があります。

遮熱塗料:日射反射率を高めて建物内部の温度上昇を防ぐ。

断熱塗料:塗膜内の微細な空気層が熱の移動を抑える。リフォーム時にも導入しやすい。

最適な断熱材の選び方とは?

断熱材の選定には、建物の構造、気候条件、予算、施工性など複数の要素を考慮する必要があります。また、省エネ性能の高い住宅や、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を目指す場合には、断熱材の性能が家全体の快適性やランニングコストに直結します。

外壁の断熱工法

外壁の断熱は、断熱工法によっても効果が変化します。

ここでは3種類の外壁の断熱工法をご紹介します。

【①】外断熱工法

主にコンクリート構造の建物の外側に断熱材を配置して、外側から外気温を断熱し、室内の熱を外に逃がさない工法です。

以下の2つの工法があります。

・湿式工法

建物を支える柱・梁・床・壁などのコンクリートの躯体(くたい)に、直接断熱材を接着させる施工方法です。直接貼り付けるため軽量のものを使用します。また、通気層がないため断熱材及び外壁材は透湿性のあるものに限られます。

・乾式工法

コンクリートの躯体(くたい)から支柱を張り出し、外壁を支える施工方法です。

湿式工法と違って、煉瓦タイルや石板など重い材料を使えます。しかしコストが高くなる傾向にあります。

費用は戸建て住宅1軒の場合、断熱材と外壁材で約100〜200万円が相場です。
工期は外壁の㎡数によりますが、おおよそ約2週間~4週間ほどが目安です。

【②】外張り断熱工法

家の柱などの外側から断熱材で家をすっぽりと覆う工法です。施工方法はコンクリートの躯体に施す外断熱工法と変わりはなく、家の内部に影響がありません。

外張り断熱工法のメリットは、住みながらリフォームできることです。

建物の外側に施すため、引っ越したり仮住まいの必要がありません。

デメリットは建物の外側に断熱材を施工するため、外壁が厚みを増し、全体的に家が大きくなります。敷地に余裕がない場合は充填断熱での外壁リフォームを検討する必要があります。

また、壁にカビが繁殖していたりすると、そのままリフォームすることは難しく、まずは壁の撤去をする必要があります。

費用は木造建築物の場合、約50〜150万円がリフォーム工事価格の相場とみられています。

工事期間は、約2〜3週間が目安です。

「外張断熱」と「外断熱」の違い

外張り断熱とは、おもに木造住宅や鉄骨住宅に用いられる工法です。一方、外断熱はRC(鉄筋コンクリート)造の建物に対して、外側を断熱材で覆う工法を指します。

どちらも建物を外側から断熱することで、壁や柱といった内部に発生する結露を軽減できます。

「外張り断熱」と「外断熱」を総称して「外断熱」と呼ぶこともあります。

また、内断熱と外断熱の両方を組み合わせた「ハイブリッド断熱」を施す方法もあります。

戸建て住宅の場合は「外張り断熱」です。

【③】充填断熱工法

充填断熱工法は内断熱工法とも呼ばれます。(内断熱工法の正式名称は充填断熱工法です。)

梁や柱に断熱材を詰めて(充填して)断熱性を高める工法で、日本の木造建築のほとんどが採用しています。

「グラスウール」や「セルロースファイバー」といった繊維系の断熱材を使用することが多いです。

メリットは、建物の構造上にできるスペースで設置するため、断熱工事のための下準備が不要です。

壁内や天井裏など外部の影響を受けにくい場所にあり、断熱材劣化の心配が少ないです。

デメリットは、室内の屋根裏・天井・壁・床を取り外して断熱材を入れ込んでいく必要があるため、室内に置いている家具類を全て外へ移動させる必要があります。

工事費用は40坪ほどの戸建て住宅を例にあげると、約150万円〜300万円が相場です。

結露防止のサッシ工事は別途約50万円です。

全工事期間は3週間から1カ月強を見込む必要があります。

工事期間は通常の塗料工事と同様の約1週間〜10日程が目安で、短く済むのも魅力です。 

外壁に断熱材を施工する際の手順

外壁に断熱材を取り付ける手順を解説します。

外断熱工法の手順

建物の外側に断熱材を張ることで、建物全体を断熱材で包み込む工法です。温度差による結露を防ぎやすく、安定した室内環境が得られます。

施工手順:

1. 下地の確認と補修(不陸調整・清掃など)  

2. 断熱材(EPSやXPSなど)の設置(接着剤+アンカー併用が一般的)  

3. メッシュシートの貼付と下地モルタルの塗布  

4. 仕上げ材(塗装・タイルなど)の施工

メリット:

躯体の熱橋(ヒートブリッジ)を低減  

結露対策に効果的  

冬も夏も外気温の影響を受けにくい

充填断熱工法の手順

構造体(柱・間柱など)の内側に断熱材を充填する工法で、在来工法との相性が良く、コストも抑えやすいのが特長です。

施工手順:

1. 壁内部の下地施工  

2. 柱間に断熱材(グラスウール・ロックウールなど)をすき間なく充填  

3. 防湿シートの施工(気密性を高めるために重要)  

4. 内装ボード(石膏ボードなど)の施工

注意点:

断熱材のたるみ・偏りを防ぐ丁寧な施工が必要  

気密・防湿処理を怠ると、内部結露の原因になる  

気密・防湿処理を怠ると、内部結露の原因になる

断熱塗装の手順

建物の外壁に断熱機能を持つ塗料を塗布する方法で、リフォーム時にも導入しやすいのが特徴です。遮熱・断熱両方の効果が期待できます。

施工手順:

1. 外壁の洗浄・補修・養生  

2. 下塗り(シーラーなどのプライマー)  

3. 断熱塗料の中塗り・上塗り(2〜3回塗りが一般的)  

4. 乾燥後、仕上がり確認と補修

メリット:

工期が短く、費用も比較的抑えられる  

既存建物にも対応可能(特に外壁リフォームに最適)

上記のように、施工方法によって使用する材料や工程、性能に違いがあるため、建物の構造や用途、予算に応じて最適な方法を選定することが大切です。断熱性能の最大化には、正しい工法と丁寧な施工が不可欠です。

外壁に断熱材を用いる際の費用相場

家の大きさや、断熱リフォームする部分によって金額は大きく変わります。外壁など一部分であれば数十万円でできることもありますが、戸建てすべてを断熱リフォームするとなると300万円以上かかることもあります。

工法によって使う材料は自然と決まるケースが多いため、業者に確認するのがよいでしょう。

外断熱工法の費用相場

建物の外側から断熱材を施工する「外断熱工法」は、最も断熱効果が高く、住宅全体を包み込むように施工することで、気密性・省エネ性に優れた性能を発揮します。

・費用相場:1㎡あたり 約10,000〜20,000円

・一般的な30坪(約100㎡)の住宅で約100〜200万円前後

・高性能の断熱材(硬質ウレタンフォームやXPSなど)を使用した場合、さらに費用が上がる傾向があります

ポイント:長期的に見れば光熱費削減によるコスト回収も見込めますが、初期投資は高めになります。

充填断熱工法の費用相場

構造体の間に断熱材を詰める「充填断熱工法」は、在来木造住宅との相性が良く、比較的低コストで導入しやすい工法です。

・費用相場:1㎡あたり 約3,000〜8,000円

・一般的な30坪の住宅で約30〜80万円程度

使用材例: グラスウール・ロックウール・セルロースファイバーなど

ポイント: 材料費は安価ですが、正確な施工(気密・防湿処理など)を行わないと性能を発揮しにくいため、施工品質が重要です。

断熱塗装の費用相場

外壁に断熱性のある塗料を塗る「断熱塗装」は、リフォームとしても人気の高い選択肢です。比較的手軽に断熱効果を追加できるのが魅力です。

・費用相場:1㎡あたり 約3,000〜5,000円

・一般的な住宅の外壁塗装面積(約150㎡)で約45〜75万円程度

使用塗料例: ガイナ、アドグリーンコートなど

ポイント: 遮熱効果が主目的になるケースもあるため、用途や効果の確認が大切です。見た目を一新できるメリットもあります。

まとめ

断熱工法の選択は、初期費用と長期的な省エネ効果のバランスを見ながら検討することが重要です。断熱性能・耐久性・施工性など、住まいの条件に応じて最適な方法を選びましょう。

外壁には塗り壁システム「レナガス」がおすすめ

「レナガス」は商業施設から住宅まで多彩に採用されている、塗り壁システムです。

日本でもすでに10,000棟を超える実績を持っており、下地材から仕上げ材まで5段階の素材を、システム通りに施工していくことで美観・耐久性ともに強い建物を完成させるのが特徴です。

なかでも「レナガス」が注目されている理由は、構造・使いやすさと、豊富なカラーバリエーションです。

構造・使いやすさ

あらゆる建築物の変化に対応。速乾性でコストも削減。

弾性の高い素材と、建物全体をカバーするファイバーグラスメッシュを採用。

建物の動きに追従する柔軟性や、揺れや変形に対する追従性で、壁のクラックを防ぎます。

また、建物の外壁に貼るサイディング下地仕様タイプで、あらゆる建築物に対応します。

豊富なカラーバリエーション

約60色の豊富なカラーバリエーションと4種類の仕上げ材のパターンにより、色・仕上げの種類を約250種類のバリエーションから選べます。

仕上材はアクリル樹脂が主材のため、高い耐久性を誇ります。

顔料は色あせにも強く、新築時の色合いを長年にわたって保ちます。

防⽕構造30分の認定を取得

軸組:グラスウール充填断熱/⼀部の発泡ウレタン断熱/グラスウール充填断熱+付加断熱

枠組:グラスウール充填断熱

塗り壁は職人の手作業なので、ひとつひとつ仕上がりが異なります。世界にひとつだけの、おしゃれで安心・安全な外壁にしませんか?

参考価格

レナガス専用下地サイディング 材工価格 ¥3,000~3,500/㎡
※100㎡以上の場合。サイディング・釘の材料費・施工費を含みます。 水切りなどの板金工事は含んでおりません。

レナガス左官工事(下地~仕上げ) 材工価格 ¥10,000~¥12,000/㎡
※100㎡以上の場合。レナガス材料費・施工費・コーキングを含みます。  下地材に混ぜるセメントも含まれます。

詳細はお見積りさせていただきます。

外壁の断熱・塗り壁材
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